わび・さび

今日きょうは、「わび・さび」についてお話はなしします。これは、日本にほんの美意識びいしきの１ひとつです。美意識びいしきとは、「何なにを美うつくしいと思うか」ですね。

伝統的でんとうてきな日本にほん、例たとえば京都きょうとを思おもい描えがいてください。みなさんは、京都きょうとに行いったことがありますか？京都きょうとには、たくさんのお寺てらや庭園ていえんがありますね。こういった建物たてものを見みて、みなさんはどう感かんじますか？

日本の文化ぶんかの一ひとつである茶道さどうを体験たいけんしたことがありますか？その時ときに抹茶まっちゃを飲のんだと思おもいます。その器うつわを見みたときに、どう思おもいましたか？

静しずかな、青々あおあおとした竹林ちくりんの道みちを歩あるいていると、ふと目めの前まえに古ふるい茶屋ちゃやがあった。その建物たてものを見てどう思うと思いますか？

「わび・さび」は、２ふたつの言葉ことばからなります。１つは、「侘わび」。そしてもう１つは、「寂さび」です。

「侘わび」とは、「貧粗ひんそ・不足ふそくの中なかに心こころの充足じゅうそくを見みいだそうという意識いしき」です。どういう意味いみでしょうか？

「貧粗ひんそ」とは、「みすぼらしいこと」です。「みすぼらしい」とは「ぼろぼろの服ふくを着きていたり、壊こわれた家いえ」などです。

「不足ふそく」とは、「何なにかが足たりないこと」です。

「充足じゅうそく」とは、「満みち足たりること」です。

「見出みいだす」とは、「発見はっけんすること」「見みつけること」です。

最後さいごに、「意識いしき」とは、「何なにかにきづくこと」です。

侘わびは、You see something dated, even miserable looking and/or shabby. This can be a building or object. You notice something missing in it, so something imperfect. But you find unspeakable beauty in it.

「寂さび」とは、「閑寂かんじゃくさのなかに、奥深おくぶかいものや豊ゆたかなものがおのずと感かんじられる美うつくしさ」だそうです。難むずかしいですね。分わかりましたか？

「閑寂かんじゃく」とは、「静しずかかなところ」「寂さびしいところ」です。

「奥深おくぶかい」とは、「深ふかい物事ものごと」です。

寂さびは、When you are somewhere quiet and silent you feel something profound and find unspeakable beauty in this place.

これは、物ものを大切たいせつにする気持きもちや真しんの美うつくしさを感かんじることができる洞察力どうさつりょくによる物ものだと思います。

忙いそがしい毎日まいにちに、見みているだけであなたの心こころが休やすまるような物ものや場所ばしょを見みつけてくださいね。